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フューエルポンプの良否判定(アストロ)

不具合の症状
エンジン不動。
セルは回るがエンジンかからず。
不具合の予想

走行中突然エンジンがストップしてしまい、その後エンジンがかからなくなってしまった。

すぐ近所だったので、エンジンさえかかればなんとか持ってこれるのでは!

・・・と思ってタイミングライトとサーキットテスターを持って現場へ出かけた。

現場にて、早速セルを回してみると、勢い良く回っているが初爆がない。

チェックランプの点灯はないのでセンサー系ではないようだ。

タイミングライトをセットしてセルを回してみると、ライトが光っているので、一様は点火はしているようだ!

いちいちプラグを外さなくても、タイミングライトがあれば、点火しているのかは、簡単に判断できます。

プラグが悪い可能性もありますが、全く爆発しないので、燃料系に問題があるのでは!

フューエルポンプは、たいていイグニッションONで数秒作動する場合が多いので、よく聞いていれば作動音が聞こえます。

しかしこの場合聞こえませんでした。

ヒューズを点検しましたが切れていません。

フューエルポンプの良否判定

ポンプリレーを探します。

ポンプリレーの配線を細工すればポンプが作動するか判定できます。

3と5を短絡させてやれば、イグニッションONでポンプに電気が行きますので、ポンプが動けば、ポンプはOKと言うことになります。


フューエルポンプの良否判定

念のため、ヒューズ付きの配線で、それぞれの端子を短絡させます。


この方法でポンプの良否がある程度判断できます。

これでポンプが回ればポンプリレーやサーキットオープニングリレーに問題がある可能性があります。

ポンプが作動しない場合、ポンプまでの配線切れ、あるいはポンプ本体の不良(ポンプ内断線)

ヒューズが飛ぶようなら、ポンプに負荷がかかって回転が重くなっている可能性があります。
(この場合、ポンプに衝撃を与えるとしばらく正常になる場合もあります。)

国産(トヨタ)なら、ダイアグカプラにポンプの配線が来ていますので、FPと+Bを短絡させれば同じテストが出来る場合もあります。

ポンプは作動しませんでしたので、車の下に潜って、ポンプに行く配線の電圧をチェックすると、電気は来ています。

これはもうフューエルポンプの不良でしょう!

ポンプ内で断線しています。

ポンプ交換しかありません。

工場までは運ぶ事にしました。

フューエルポンプの良否判定

アストロの場合、車内からポンプ゚を取り外すことが出来ませんでした。

燃料タンクを降ろさなければなりません。

でかいタンクで、100リッター近く入るのでは?


フューエルポンプの良否判定

どでかいタンクの割には、ポンプはかわいらしいです。

小さいほうがアストロ用で、大きいほうは1G用です。


フューエルポンプの良否判定

あまりにも頼りないので国産のポンプにスワップしたくなりましたが、普通に同じ物に交換しました。

電装品は国産物のほうが断然信頼できる感じがしますね・・