- 1G-GT
- TOYOTA 24VALVE Intercooler Twin-turbo
1G-GTエンジンのピストンは、ピストン上面から、トップリングの下まで、表面処理が施されているようです。
解説書には記載されていませんが、表面硬度が他の部分より高いように感じます。
ピストントップの鏡面加工などは、逆効果になるかもしれません。
スカートの部分も、耐焼き付き性向上の為に「条痕仕上げ」と言う特殊な表面処理が施されています。
奥2本はオイルリングです。
リークテストで「圧縮漏れを完全に無くす事は出来ません。」と説明しましたが、ご覧のように、リングの隙間がありますので、どうしても圧縮が若干漏れてしまいます。
ここから、クランクケース側に漏れた「未燃焼ガス」が、「ブローバイガス」という事になります。
燃焼室から、クランクケース側に圧縮漏れがある為に、エンジンオイルが黒く汚れてしまいます。
圧縮漏れが完全に無ければ、エンジンオイルは黒く汚れません。
ミッションオイルを交換した事があれば、わかると思いますが、たとえ10万キロ無交換だとしても、ミッションオイルはエンジンオイルのように、黒く汚れません。
ブローバイガスや、燃えカスが混ざるので、エンジンオイルは黒く汚れてしまいます。
ピストンリングはまだ充分使える状態ですが、新品のリングに交換すると、リーク量がどのように変化するか見る為に交換してみました。
バルブとバルブシートは、コンパウンドで摺りあわせる事によって「当たり」を付けられますが、ピストンリングとシリンダーとの「当たり」はエンジンを回さないと付けられません。
ですから、新品のリングの方が、分解前よりリーク量が増えるかもしれません。
エンジンを組んだ時に、もう一度リークテストしてみるつもりです。
バルブシートは、排気側が、若干荒れていますが、
バルブ摺り合わせで、キレイになってしまいます。