- 整備士に絶対必要な電気知識
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最近の車は、コンピューター制御を多用しているため、故障診断する際、必ずテスターなどが必要です。
電圧や抵抗を計測出来なければ、故障箇所を探すのは不可能と言えるのではないでしょうか。現在の自動車修理には、電気の知識が必要不可欠です。
・・・・・・ですが、電子回路を設計できる程の知識は必要ないでしょう。
たとえエンジン制御の回路を設計した人であっても、
エンジン不調の原因を即座に指摘する事は難しいと思います。
むしろ、自動車修理のプロである整備士のほうが、早く修理箇所を突き止めることが出来るでしょう!(多分ね・・)
そこで、「自動車修理に必要な電気の知識」について考えてみます。
- こで問題を出します。
オーディオなどを取付けする際、電源をテスターで探したら、12V出力の線を見つけました。
この線は12V電圧がありますが、なんの線だか分かりません。
試しに、この線を引っ張り出して、先端の皮をむいてボディーアースしてみました。
さあどうなるでしょう!
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「バカ!ショートするに決まってんだろ!」と思ったかたは正解です!
当然12Vの電源線をボディーに接地させれば、ショートしてどこかのヒューズが飛んでしまうでしょう!
これは、ボディー全体がマイナスアースになっているからで、そこにプラスの線をくっつければショートするのは小学生でも理解できます。
・・・・・・ですが・・・あるいは、
「ショートしないで、ドアがロックした!」
あるいは「ルームランプが点灯した!」
などの可能性もある事を指摘できたかたは、自動車修理の電気知識の基礎である、
「アース回路」を理解してる事になります。
指摘できなかったかたは、全くアース回路を理解できていません!
アース回路を理解していないと、自動車修理は出来ません。
・・・ と言うか、修理する資格はありません。
逆に壊す可能性が高いです。
「ドキ!」としたかたが結構多いのではないでしょうか?
そう言っている、わたくしめも、二級整備士の資格を取った時でさえ、この事を理解していませんでした。
けっこう長い間、こんな事も知らずをテスターを駆使して修理していました。
当然プラス、マイナスが逆になって回路をぶっこわした事もあります。
そのあたりでやっと考えたのです。
アース回路ってなに? ・・・と。
なにも難しい事はありません。
実験してみると簡単に理解できます。
車のバッテリー(乾電池でもよい)とコードと電球とテスターを用意します。
まずバッテリーのマイナスにコードを接続します。
そのコードの反対側はバッテリーのプラスに接続します。→するとショートします。あたりまえですが!
では、中間に電球を入れると、ショートしないで電球が点灯します!
これまたあたりまえですが!
それでは、マイナス側の接続を外して電圧を測ってみます。
すると12Vでした。
じゃあこの12Vのコードをもう一度マイナスに接続してみます。
すると不思議な事に、ショートせずに電球が点灯しました!
どうでしょうか、理解できましたか?
これが「自動車修理に絶対必要なアース回路の知識」です。
あたりまえすぎて、考えようともしなかったので、気付かないのでしょう!
- アース回路では、スイッチONで12V出力ではありません。
- スイッチONで0Vになります。 この事を理解しないで、オシロスコープやハイテク診断機を使用しても意味がないでしょう。