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なぜ電球が点灯するのか

自動車整備士に絶対必要な電気知識

動車を修理する際に、電気の知識は必要不可欠です。
簡単な回路の仕組みを理解していれば、驚くほど自動車修理に役立ちます。

自動車には、バッテリーを電源として、12Vの電気が使用されています。

一番単純な回路として、電球を点灯させる回路があります。

 

そもそも、なんで電球が点灯するのでしょうか?


細かい原理や理屈は、私にも説明できませんが、イメージとして捕らえてください。

まず、バッテリーの+端子から、12Vを持って出発し、配線を通って電球に到着すると、

持ってきた12Vを電球のフィラメントを発光させるエネルギーに使用します。

そして、12V全て使い果たしたら、マイナス側のアース端子に戻って、回路が成立します。

 

「子供のお使い」に例えると、お母さん(バッテリー電源)から120円(12V)貰って、お使いに出かけます。

お店で120円で買える物を買って、家に(バッテリー、アース)帰ります。

ここで大事なのは、貰ったお金の120円を、

「全て使い切って帰らなければいけない!」 ・・・とお母さんと約束をしている事です。

 

もしも、20円だけ使って、100円をへそ食ってやろうと、ポッケに忍ばせて帰ってしまうと、お母さんに、カミナリを落とされて(ショート)怒られてしまいます。

 

要するに、12V使い切らないでアースに落とせば、配線が過熱するなどの現象が起きる訳です。

 

実際の車の不具合でヒューズが暫くすると飛んでしまう!・・と言う事がよくあります。

例えば、ヒューエルポンプのヒューズが、飛んでしまう場合がこれにあたります。

これは、12V全て使い切らないでアースに落ちてしまっているからです。

 

モーターが正常に回転している所を、手で無理やり回転を止めたらどうなるでしょうか?

今までは12V全て消費出来ていたのに、回転が止まってしまったら、ただの直結配線と同じ事です!

12V使い切れないので、モーターが加熱したり、配線が過熱する現象が起こります。

 

自動車修理の「電気の大原則」は、12Vの電気は、ランプを点灯させるなど仕事をして、12Vを全て使い切って、0Vになってボディーアースに戻る事です。