- 不具合の症状
- エアコンのひえが悪い。
- さらにアイドリングが不調になる事もある。
- 不具合箇所の予想
- アイドリングが不調になるのは、コンプレッサーがONOFFを繰り返すからでは!
- エバボレーターなどからガス漏れしていて、ガスが少ないのでは。
とりあえずエンジンをかけて、エアコンスイッチを入れると、
マグネットクラッチがONして、コンプレッサーは回っている。
多少は冷えているようだが、リアエアコンもONにすると、熱風が・・・
圧力計をセットして、再度テストしてみると、低圧は2キロほどで、高圧も14キロくらい。
特に問題なさそうだが、リアエアコンをONにすると、高圧が一気に下がってきた。
リアエアコンに問題があるようだ!
さらにフロントのみで回していると、高圧がだんだん上がって25キロを越して、高圧カットスイッチが働いて、マグネットクラッチOFFになりました。
ガスが少なかったのではなく、圧力が上がりすぎて、コンプレッサーの保護回路が働いていた訳です。
マグネットクラッチが頻繁にON、OFF繰り返すとアイドリングが不安定になりますが、エアコンを修理すればアイドリングも安定するでしょう。
クラウンのエアコンは非常に良く効きますので、リアエアコンなしでも十分冷えます。
特にセダンやハードトップでは、リヤを殺してフロントのみにしてやった方が、ガスも少なくて済みますし、トラブルの可能性が減らせます。
リアのエアコンをキャンセルするのは、特に難しい事もありません。
配管をシングルエアコン用に交換してやるだけです。
配管は普通に車検証で、「この車のシングルエアコン用の配管」と注文したら、種類があるらしくFAX17枚も来ました。
図では簡単に分かるのですが、図の番号は正式な部品番号ではないので、「図では分からないので、リストを見て選んでください。」だって
・・・リストを見ても部品番号が微妙に違っていますが、部品の違いは分かるはずもない!
確かに、クラウンは搭載エンジンも豊富で、グレードもすごーい多いのですが、バンもワゴンもセダンもみんな同じなんじゃない!・・と思っていましたが?
とりあえず、1JZ搭載のクラウンで発注しました。・・・どんぴしゃ!ばっちり合いました。
参考までに部品番号です。
TUBE,SUCTION,NO2 88727-30770
TUBE,LIQUID,NO2 88726-3A070
実際のパイプを交換したところです。
要するにリアにガスを回さなければ良いので、パイプを溶接しても出来ます。
高圧が異常に上がってしまうのは、エキパンの詰まりが主な原因です。
あるいは、コンデンサーが冷却不足だと高圧が上がってしまいます。
エバボレーターは漏れていないようなので、再利用してエキパンは交換しました。
エアコンの臭い匂いの原因はこのエバボレーターが汚れている為です。
取り外した際に、エバボレーター自体とケース内を完璧にきれいに掃除します。
全て取り付けて、真空引きしてガスチャージ!
高圧、低圧のガス圧も問題なく、冷えも良い!・・・修理完了。
エアコンの修理は非常に難しい面があります。
エアコンの構成部品のどれが壊れても、結果冷えなくなるからです。
不具合箇所を直して、暫くして、他の部分から漏れて、「直ってない!」・・とクレームになるケースも多く、こちらとしては修理費用を安く上げようと、良かれと思ってやった事があだになる事もしばしばです。
ですが、最初から壊れているかもしれないので、コンプレッサーを交換してしまう事も出来ませんし・・・
まあ、お客様との信頼関係が重要って事ですかね