- 不具合症状
- パワステが突然効かなくなる時がある。
また正常に戻る事もある。 - 予想
- システムの不具合を感知してフェイルセーフが働いて制御をストップしてしまうのでは?
モーターやセンサーあるいはコントロールユニットの可能性も!
ワゴンRのパワステは、電動式パワーステアリング(EPS)が採用されている。
電動式パワーステアリング(EPS)とは、ハンドルをきった際の路面反力に対する操舵力を電動モーターによってアシストする事によって軽減している。
油圧式パワーステアリングのようにエンジンにパワステポンプを取り付けなくて済むので、エンジンが非力な軽自動車や小型車などに採用されている事が多いようです。
しかし、このEPSは油圧式パワステとは比べ物にならない位制御が複雑です。
- EPS制御の種類
- ベース制御、イナーシャ制御、ダンピング制御、戻り制御、電流フィードバック制御、アンローダー制御、モータ出力制限制御、フェイルセーフ制御、IGスイッチONした時には初期診断、常時行う常時診断〜
なにげなく自然で軽いハンドル操舵感を実現していますが、かなりの複雑な制御が行われているのです!
その結果システムに不具合が発生すると重ステに早代わりしてしまいます。
まず、コンピューター制御しているので、ダイアグで不具合コードを調べる事が出来ます。
メーター内にインジケーターがないので、室内のカプラに直接検電ペンをさして点滅回数を読み取ります。
すると、アシストモーターの不具合コードが出力されました。
しかし、不具合コードが出たからと言って、アシストモーターを交換すれば直るのか?
単純に交換して直ったためしがないのでとにかく疑ってみる。
モータを外してカプラを差し込んでイグニッションをONしてみると、モーターが回転して暫くすると止まった!
とりあえずモーターは動いたのでコントロールユニットのほうが怪しいのでは?
たまたま同じワゴンRがあるのでコントロールユニットを交換してみると、直った・・と思ったらやはり重ステに・・・コントロールユニットは関係ない!
そうなると、センサー類か?
でもダイアグには出なかったのでやはりアシストモータか?
面倒だったが、アシストモーターも外して故障車に仮にカプラだけはめてイグニッションONしてみた。するとモーターが回転し続けた!元のモーターは暫く回転するとストップしてしまっていた。
やはりダイアグの通りアシストモーターが不良のようです。
肝心のアシストモーターが止まってしまうので重ステになってしまうようです〜
アシストモーターの交換で完治しました。
複雑な制御のEPSですが、車速に応じて重さを細かく変えるなど、制御の自由度が高くさらに進化して将来の自動運転につながる技術でもあるのです!!