- 不具合の症状
- 不具合はありませんが、9万キロ程走行した為タイミングベルトを交換します。
特に不具合はありませんが、走行距離が9万キロに達したので、タイミングベルトを交換して欲しいとの事。
タイミングベルトと共に、テンショナーや、ファンベルトも交換しますが、
出来ればウォーターポンプも交換したほうが良い!
・・・と説明すると、
「一緒に交換してくれ!」
・・・と言う事でウォーターポンプも交換することになりました。
ラジエターを外さないで作業する事も可能ですが、ウォーターポンプも交換するので、ラジエターも外してしまいます。
エンジンの前にかなりスペースが出来るので作業しやすくなります。
ラジエターを外す際に、ATホースを抜きますが、一本は残して反対側に差し込めばオイルが垂れる事はありません。
ラジエターのコアには、枯葉やほこりなどのゴミがかなり詰まっているものです。
せっかく取り外しているのですから、きれいに洗浄します。
高圧洗浄で、コアのゴミをきれいに取り除けば、冷却効率も上がりますし、ACコンデンサーの冷えも良くなるはずです。
ラジエター内部も高圧洗浄で、きれいに掃除してしまいます。
ファンカップリングとタイミングベルトカバーも、一緒に洗ってしまいます。
クランクのボルトが緩まなくて苦労させられるのですが、画像のようにパイプで回り止めをしてセルモーターを回せば、あっさり緩んでしまう場合があります。
しかし、1JZはかなり硬く、まったく緩む気配がありませんでした。
セルモーターを外してリングギヤに回り止めをすれば緩められますが、セルを外すのも面倒なので・・・
その前に、ミッションのトルクコンバーター取り付けボルトにボックスを噛まして回り止めにしました。
ボックスが逃げないような工夫は必要ですが、この方法で緩めることが出来ました。
クランクプーリーは、プーラーを使って抜きました。
ラジエターを外さない場合、プーラーが入るスペースがない場合もあります。
タイミングベルトを交換する時は、圧縮上死点にして、合いマークを合わせた後ベルトを外すのが基本ですが、 「別に上死点でなくても、ベルトの歯数さえ合っていれば何処でマークしても同じだろ!」・・・と思って何度かやった事があります。
しかし中途半端なカム位地だとベルトを外した瞬間、カムプーリーが少し回転してしまい、ベルトのコマ数を合わせてベルトを入れるのに手間が掛かる事があるので、やはり素直に上死点に合わせた方が良いようです。
テンショナーのベアリングですが、たまに費用を抑える為に「交換しないでくれ!」・・・という事もありますが、ここまで外して交換しないのは「あほ」だと思います。
ベアリングが壊れてバラバラになるような事はまずありませんが、交換すると音が断然静かになります。
ウォーターポンプですが、タイミングベルトの下側に回り込んでいますので、タイミングベルトを外さなければ交換できません。
ですから、タイミングベルト交換の際に一緒に交換しておきたいのです!
しかもこのポンプは、シールから少し水漏れしていました!
このウォーターポンプは、新しく来た部品と比べてみると、羽の素材が樹脂から鉄に変更になっていました!
ツインターボの1JZ-GTなんかも樹脂ですが、樹脂のメリットは何なんだ?
ウォーターポンプを交換するのに、カムプーリーも取り外すので、本当はカムシール&クランクシールも交換しておけばバッチリです。
タイミングベルトにオイルが付着すると極端に寿命が短くなりますので要注意です。
鈑金塗装なら、仕上がりが店によってかなり違うのが分かり易いのですが、
自動車整備(自動車修理)の場合、仕上がりの違いが分かり難いと思います!・・と言うか分らないと思います。
どの店でやっても、同じタイミングベルト交換作業なので一見結果は同じなのですが、
私はお店によって(人によって)仕上がり具合に差があると考えています。
いくら丁寧に作業しても、結果が同じように見えてしまうので、
この辺りがつらいところではありますが・・・・