- 不具合の症状
- オイルパン廻りがオイルでべたべた
- 不具合箇所の予想
- クランクシールあるいは、オイルパン接着面からの漏れでは!
下廻りを覗くと、オイルパンの接着面にかなりオイルが付着しているが、前の方から伝ってきている感じなので、クランクシールが怪しい。
しかし、一年ほど前に、タイミングベルトと、クランクシール&カムシールは交換してある!
一年で、漏れてくるとは思えない。
よく見ると、タイミングカバーの辺りにもオイルの付着があるので、やはりクランクシールっぽい!
クランクシールを交換するには、タイミングベルトを外さなければならない大掛かりな作業になります。
タイミングベルトを交換するのであれば、ついでにクランクシールも交換するのは簡単だ。
クランクシールのみを交換するために、タイミングベルトなどを外す作業をする気にならない!クランクシールは交換済みなので、漏れの原因ではない可能性も!
エンジンが降りている状態であれば、クランクプーリーの脱着も、タイミングベルトの交換も、まったく簡単な作業です。
しかし、車載状態だと、ラジエターなどが邪魔で工具が入らず、クランクプーリーを取り外すのにひと苦労します。
まず、強烈なトルクで締まっている、クランクプーリーのボルトが容易に緩みません。
専用のエアーインパクトがあれば良いのですが、ないのでなんとか人力で緩めます。
まず、アンダーカバーを外して、ラジエターもベルトもそのままで、いきなり緩めにかかります。
よく使う方法ですが、ソケットレンチのハンドルをフレームに引っ掛けて動かないようにして、セルを回すとあっさり緩んでしまう場合があります。
しかし今回はまったくビクともしません。
あまりしつこくやると、セルやリングギヤが破損する恐れがあるので、程ほどに・・・
まあ緩んだとしても、規定のトルクで締められません。
どうしても緩まない場合は、このボックスを使います。
セルモーターを外して、セルの穴からリングギヤにボックスを突っ込んでで回り止めにしてやります。
あとは、ハンドルにパイプを突っ込んで延長してやれば緩める事ができます。
しかし、やみくもに力を入れないほうが良いです。
リングギヤに相当な力が掛かっていますので、最悪は破損する可能性もありますので、少しやって、緩まなければ、リングギヤの位地を変えるなどの配慮は必要です。
硬いボルトが取れたら、今度はプーリーを外しますが、これが又硬くて簡単に抜けてきません。
通常は、プーラーを使って抜きますが、1JZの場合、タイヤレバーの二丁使いで簡単に抜ける事が多いです。
プーリーがレバーでこね易い形状なので、簡単に抜けました。
そして肝心のオイル漏れですが、タイミングカバーも外して確認しましたが、オイルシールはまったく漏れていませんでした。
クランクシール下のオイルパン接着面から漏れているようでした。
結局オイル漏れ箇所にシールパッキンを打ち直して、クランクシールはそのままで、元に戻しました。
まあ、ラジエターもそのままで、極力部品を外さないで作業できたので良しとしますか!!!